【静岡】【ストリップ】 熱海、銀座劇場で夢を見る

※現在の熱海銀座劇場とは内容が異なるため、記事のようなショーは見られませんが、代わりにさまざまなショーを開催しておりますので、ぜひ訪れてみてください！



３年前、ココに来たときはあいにく閉館中で
情報も少ない中、もう営業してないのかも？と思ってた。
しかし、最近になって営業してる！とのうわさ。
これは行かなきゃ！！と思い念願の

熱海、銀座劇場へ行ってきた！！

本当に営業しているのか、にわかには信じがたいので
友人に電話してもらうと

「いい子いるよ～全国回ってるアイドルだよ～
　安くしとくよ～サービスしちゃうよ～」
なんつって、絶賛営業中！！

これは行くしか！！！
高鳴る胸をおさえながら、いそいそと到着すると



ほんとに営業してる！！！


倉庫のようなコンクリート敷きの通路を進み
光がこぼれる黒いカーテンを開けると
ピンクの照明に照らされたステージの上で
おばあちゃんが、仰向けで
ゴロゴロしていた。

「！！！！！」

先客が３人、小上がりに正座し
おばあちゃんをじっと鑑賞中。
わたしたち４人は後ろのイスに座って
ステージを見ることにした。



わたしたちはひとことも言葉を交さずとも
思ってることは同じだった。

「この人が・・・全国を回ってるアイドル・・・？」

マリリンモンローのような髪型
淡谷のり子のようなめがね
長州力のような黒いパンツを履いた
後期高齢者だった。

おばあちゃんはヨタヨタと、健康体操のごとく
スローなテンポでストレッチ。
しかし、後期高齢者とは思えぬ開脚と
しっかりあがった足は、日々の訓練の成果でしょうか。

数分間のストレッチが終わるとおばあちゃんは
ステージの真ん中に座り
「たばこ・・・持ってる？」と客席に聞いた。
「火つけて・・・ここに入れてちょうだい。」
おばあちゃんは黒いパンツをズラし
ココよと指を差す。

えええええ！！
男性客は慎重に
おばあちゃんの、下のくちに吸わせると

「あ！！！けむり出てる！！！」
「わたしこれやるのに・・・じゅうたん１枚ダメにしちゃって
　できるまでに１年かかったのよ。」

「こんなおばあさんでごめんなさいね。
　次は若くてキレイな方が出てくるから。」

おばあちゃんは深々と座礼をして、舞台袖へと帰っていった。
すると今度は、今度こそ本当の
若くてキレイなアイドルが登場。

狭いステージでクルクルと舞い、
モコモコの衣装からペラペラの衣装へ
そして最後は、生まれたままの姿になってフィニッシュ。

「はい、続きまして花電車やりま～す！」
※花電車の説明は各自ウィキペディア先生に聞いてください。

すると突然
●●●の中からピロピロピロと、
ヒモでつながった万国旗登場！
「わあああああああ！！！すごい！！！
　踊ってる最中も・・・入れたままだったんですか！？」
「そうだよ。」

「続いて、タバコ飛ばしまーす！」
「オロナミンC開けまーす！」
「ラッパ鳴らしまーす！」
次々繰り広げられる花電車
スゴイスゴイ！！と熱狂し
わたしたちは眩惑していた。

「わたしの特技は、いつでも潮が吹けまーす！
　お兄さん前来てくださーい！」
ストイックな局部の持ち主は
友人のひとりを指名すると
指にコンドームを装着させた。

わたしたちは、身を乗り出しながら全員で
生命の誕生か！？ってくらいその瞬間を
固唾をのんで見守っていた。
「あああああああああ・・・・・・・・」
「おおおおおおおおおーーーー！！！！！」

なにこの光景・・・カオスすぎる・・・！！

「続きまして、ワカメ酒やりまーす！
　飲みたい人ー！！」
※ワカメ酒の説明は各自ウィキペディア先生に聞いてください。

興奮忘我状態のわたしは、われ先に挙手。
「ハイハイハイハイハーーーイ！！！！！」
チップを払い、飲ませてもらうと
妙に忘れられない、梅酒の味だった。

一通り花電車が終わると、雑談タイム。
踊り子さんは、普段は東京の劇場などを中心に回っていて
たまに週末だけ、ココにいるのだそう。
ここの劇場は以前、花電車をやっていたから
ここにいるときだけ、花電車を見せてくれるんだって！！
ファンタスティック！！！

最後に記念撮影までさせてくれて
「ありがとうー！」とひとりひとり握手をしながら
胸にタッチ！！！
なんてサイコーなの！！！来てよかった！！！



「後ろのお客さん（わたしたち）は、
　おばあちゃん見ましたか？」
「いや、途中からだったので・・・見たいです！」
「じゃあ呼んできますね～」

先客の３人が帰り、
わたしたちはステージの目の前を陣取った。



しばらくすると、さっき見たおばあちゃんが再び
ヨタヨタと、壁をつたいながら登場。
同じ曲が何度もリピート再生されるラジカセを動かし
健康体操が始まった。

数分間ゴロつくと、おばあちゃんはまた例のごとく
「たばこ・・・持ってる？」
「火つけて・・・ここに入れてちょうだい。」
友人は持っていたタバコを、針に糸を通すように
おばあちゃんの差し込みくちへとゆっくり挿入。

チリチリチリ・・・・・・と燃えるタバコ
「けむり・・・出てるでしょ？」
ダースベーダーのように、シューシューと息を吐きながら
一生懸命わたしたちにワザを見せるおばあちゃん。
近くでよく見ると
キレイに化粧された顔や、整った髪、
めちゃくちゃピンクな乳首に
ステージに立つプライドを、ひしひしと感じた。

「手相見てあげる、手出してごらん。」
左手を差し出すとおばあちゃんは
バイブを動かし、私の手のひらをなぞった。

「手相もいいけど、あなた
　すごくいい顔してるわよ。すごく運がいい。
　しあわせになるわよ。顔がいいの。」

手相関係なくなっちゃった。
そもそもバイブはなんだったの・・・？

「わたし、マサコっていうの。
　前のオーナーにはとてもお世話になってね。
　今まで、喫茶店やブティック・・・いろんな商売してきてね。
　熱海で女で、初めてBMWに乗ったのはわたしなの。
　でもね、ドブにハマッちゃって、弟にタダであげたわ。」

「今のオーナーは、前のオーナーの甥っ子なんだけど
　ストリップやらないか？って誘われてね。
　でもね、仕事は、誰かのためにやるんじゃない
　自分のためにやるのよ。
　しあわせになってね。」

「また来てちょうだい。わたしは毎日ココにいるから。
　必ず来てちょうだいよ・・・。
　ありがとうございました、ありがとうございました・・・」
と、再び深々と座礼をするまさこ。
また必ず、ココに来るよ・・・！！

受け継がれる劇場
受け継がれる花電車
こうやっていつまでもつながって
この空間がなくならないといいなあ。




アタミ銀座劇場

住所：静岡県熱海市銀座町5-5
TEL：[phone]
営業時間：　１９時～０時半
※事前に電話で確認することをおすすめします。



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